7月11日、セブンイレブン。本日は父隆一の73回目の誕生日でございます。問答無用で祝うがよいぞ皆の衆ガッハッハ！ ということでおめでとうございます。
おれはね、ちょっと前の親父の姿を知ってるわけ。なんでって親父だからさ。おれが7年前に結婚するまで一緒に住んでたわけ。だから知ってるわけ。
たとえば中学生んときにさ、友達が遊びにくるじゃん。うちってファミコンなかったもんでさ、友達が泊まりにくるときはゲームだけじゃなくてファミコンごと持ってきたりしてたわけ。んで夜通し遊んでたりするわけ。
朝方まで頑張ってるとさ、仕事にいく親父が起きてくるわけ。だからあれはそうかおれが中学生だから12,3歳か。25年前として当時親父は48歳。そうかそうか。そりゃあ働いてたな。バリバリだ。
おれはさ、いま人に話を聞く仕事をしてるわけ。そりゃあね、話を聞くだけでお金をもらえるわけじゃなくて、その後に「書く」って行為がないと暮らしていけないわけ。んでもってさ、人の話を聞くってのがすげえ好きなわけ。言うなりゃ誰の話でもいいわけ。同級生でも昨日知り合ったママ友でも家族肉親でもいいわけ。
また飲みにいかなくちゃだなー。ホントは兄貴も交えてオトコ3人で飲みたいんだけどさ、兄貴いま名古屋にいるからさ、なかなか合うタイミングがなくてさ。
だからせめておれだけでも成増あたりの飲み屋で膝つき合わせたいわけ。なにが言いたいって、いつまでも元気でいてほしいよって話よ。マジでさ。
そうだな。一番は決められないけど、親父との想い出っつったらアレだな。親父の友達がアメリカのダラスかなんかにいて、なんかの拍子で「おい健二、行くか」って話になって。おれの“初めての海外”がそれになる予定だったんだ。
予定ってのは結局行けなかったからなんだけど、なんでかっつーと9.11な。パスポートをとって、準備もして、出発まであと1週間ってときに飛行機が2機でっかいビルに突っこんじまってさ、世界が大混乱に陥ったわけ。
んでもさ、当初は「ニューヨークとは離れてるしまあ大丈夫っぺや」っつってたんだけど、向こうにいる親父の友達って人が「いまはマジでやめておいた方がいい」っつってさ、現地の人の言うことは信じなきゃダメだっつって流れたんだった。
んで結果的におれにとっての初めての海外はワーホリto豪州になったんだけどさ、もしあのままダラスに親父と2人で行ってたらと思うとワクワクしちゃって夜も爆睡だよね。
この話だけでおれ的には大ジョッキ3杯いけんだけど、いかんせん親父はきっとこの話を覚えてないんだよな。覚えてっかもしんないけど、覚えてるって角度がおれのそれと違うんだよな。
だからこそ、人の話を聞くのは楽しいんだぜ。同一体験をした人とそのことについて語り合うのは絶対に楽しい、とおれは思うのだがなあ。
だって同じ経験してんのにゼンゼン違うとらえかたしてたりまったく同じ考えしてたりするんだぜ？ 映画なんて顕著でしょ。面白いの面白くないのは別にしたって、「あれ見た？ どうだった？」って話すんのおれ大好きなんだ。
んーだからさ、いつまでも元気でいてくれよ。それがおれの願いで頼みで、いつまでもってのは叶わないのが現実なんだろうけど、今日と明日と明後日ぐらいは元気でいてくれよ。それを死ぬまで続けておくれよ。
お誕生日おめでとうございます。近々乾杯しましょうか。
