221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 反面教師とやら

クレヨンをロウソクに見立てて

昨日、日曜日。家から歩いて3分の公園にいったときのことです。
うちらよりも先に3,4歳の男の子とお母さんが遊んでいました。
遊んで、というよりも、見守っている、というか、ただ見ているというのが正しい表現かもしれません。
「こんにちはー」と挨拶してもちゃんと返ってこない。まあそういう方も少なくないので、こちらはこちらでちっちゃいパックのリンゴジュースを飲み、さてブランコでもするかーなんつってわいわいしてたのです。
しばらくして男の子の泣き声が聞こえてきました。どうやら砂場で転んでしまったようです。うんうんそりゃあ転ぶよ泣くよまあしょうがないよと思いつつそちらを向くとまあ母ちゃんの激おこっぷりがハンパないんだ。
なんで転ぶの?
どうしてそんなに砂をつけるの?
こんなに汚しちゃってどうするの?
水までかかってるじゃない着替えは家よ?
なにこれ一人で洗えるの?
泣いたってどうしようもないわよ?
えーっと何かがおかしいんだよなあーこれっておかしいって言っていいんだっけちょおまいやあなた落ち着いてくださいとかって言っていいんだっけダメなやつだっけそうだよねそうだよねさすがにカズハもなんかおかしいって気付いてガン見するよねうん父ちゃんはそのガン見を止めることはできないよえーっとどうすればいいんだっけ、と、大混乱しましたメダパニ
あああごめんなさい。ちょっと見るにたえなかった。逃げました。
「カズハ、お父さんはかなりムナクソが悪くきみにこういう光景を見せたくないのでもう行こうか」と提案したら「うん」と答えてくれたので抱っこをして退散しました。逃げました。
「お父さんはああいう理不尽な怒り方はしないよ。自分のこどもを追い詰めるようなことは絶対に言わない。なぜならそれがこどものためになるとはゼンゼン思えないからね。だけれどもしかしたらきみの将来を考えたとき、ああいった具合に厳しく接した方がこどもが早く自立して、自分のアタマで物事を考えるようになって、いわゆる立派な大人ってやつになるのかなあ。もしそうだとしたら、時が来るまできみに自立なんかしてほしくないし、自分のアタマで物事を考えなくていいし、立派な大人ってやつになんかならなくていいよ。ととは間違っているかな? カズハの考えを聞かせて」
「ううん。ととはだーいじょーぶ。あのおかあさん、すっごくおこってたねー」
だそうです。
だいたいのことはもうだいたい覚えているので、出来事を共有する場合、その体験について自分の考えをしっかり伝え、考えるところを尋ねようと思っています。