「保育園のころ、魔法を使える先生がいた」
という書き出しからふらふらふらふら読み進めてしまいました。
『その子はなぜ大人の言うことを聞かないのか？』
おれには身近に子どもがいなかった。親戚の子とか歳の離れたいとことか、年に数回でも定期的に会うような関係に小さな子どもがいなかった。
それでも案外子どもとの接し方はつかんでいるつもり、慣れているつもりではいる。自分の子だけでなく、人の子、たとえその子のお母さんに「なにこの人」扱いされても、見ず知らずの子ともとちょっとした関係を図るのが好きだし図れているつもり。
それはやっぱり、カズハが生まれたときから過ごす時間が長いってことに起因していると思う。子どもに慣れる時間が、おれにはあったということだ。
こないだ会った薬剤師さんが、勤務先の病院で開かれた子育てセミナーでこんなことを聞いたそうだ。
「未就学児を子に持つ父親の子育て時間は『週に40分』」
『1日平均で1時間』とする発表もあるようだけれども、どっちにしても短い。とても短い。
『週に40分』。平日も週末も含めた時間。つまり平日に面倒をみられるない分を週末に取り返そうとしたって『週に40分』なのだ。
それはつまり、平日は5分とか10分とかそういう日があるということだ。そんな人に週末だけ面倒みるからってドヤ顔されたくないとかそれは別の話なのでいずれまた。
目線は外されがちだけどね。オチはないよ。
オチは酒場に落ちているよ。
