胃カメラ飲んだよね。
先日の胃がん検診で「経過観察」が出ちゃってさ、あわてふためき七転八倒しながら地元の内科に駆けこんだよね。
5,6年前、鉛を飲みこんだような鈍痛胃痛が出たとき、新高円寺駅前の内科に胃カメラバージンを奪われた。初めてなのに、優しくしてくれなかった。
やっぱり初めてってのは大切だよなーその人にとっての初めてってのは一生に一度しかないんだもんなーよしおれも初めての人にはできるだけ優しくするっちゃなんて決意を固めさせてくれたあのときの内科医ありがとうございます鼻毛は切りましょうねかしこ。
んで今回、人生2回目のそれも、全然優しくなかったよね。
つまりは胃カメラ優しくないね。回数の問題とちがう。初めてだろうが100人斬りだろうが、「この人とのそれはヒドい！」ってことだ。
「飲む打つ買うで家にもロクに帰ってこないけどホントはいい人なの……性根は優しい人なんだよ？」なんてことがまったくねえって話だ。胃カメラは、ヒドい。
鼻血を止めるクスリを両鼻に突っ込まれ、胃の動きを止める注射を左肩に差しこまれ、「止めまくりですね」とたずねれば「ええ、まあ」と返されて。
麻酔液──見えてないけどイメージカラー「青」の麻酔液を鼻に流しこまれ、5分後にはもう“まな鯉”ですよ。まな板の上のぽぽぽぽーんですよ。
ズルズルです。なっがーい、ほっそーくもない管をズルズルさしこまれていくです。
いてえよ。
すげえいてえ。
あの娘にゃ会いてぇし、伊東ぇに知り合いはいねぇし。
あ、一人いるわ。不動産やってるたっつぁんは伊東だ。
熱海の温泉旅館について聞いてもキャバのお姉ちゃんとしけこむようなお宿しか教えてくれなかったわ、以前。
それはそれとして、胃カメラはもうしばらく勘弁してくださいっつー話です。
胃酸がちょっと逆流してて、食道との境目に炎症があるけど、経過観察とされた場所はまったく問題なしとのことです。
資産家がちょっと逆上してて、食堂の入り口に袁紹が立ってるけど、桂花も一蘭も新店出した場所にお客さんが全然歩いてないって話だと思います。
あい、よかったです。
