日本のお祭りというのはあれだ、あれだと思う。
世代によって好むと好まざるとが明確に分かれるつくりになっていて、それぞれがケンカをしないよううまくできているのだと思う。
今年はよくお祭りに行きました。2歳半を連れての参戦になるため、必然的にチャリ圏内のそれにしか行けないけれど、例年よりもずいぶんと屋台で「どーもー」した気がします。
あたりを見ればもちろん似たような親子連れ、そしてジジババ世代が孫連れてってのが主流です。メインストリームです。
または小学生が友達同士でわいのわいの。ちょっと気になるあの子にちょっかいかける年頃ってのは本当によいですね、ええ。
っつーことで若いカップルは本当に少ないわけです。祭りに行くカップルが少ないわけでなく、おれが行くお祭りに若いカップルが少なかっただけでしょう。まったくいないわけではないけれど、レジャーシートを用意してとりあえず陣地を作って、なんてことはしないわけです。
そりゃあそうだ。おれだってそうだった。隅田川に東京湾に高円寺の阿波おどりに、東京の夏を代表する祭りや花火大会、つまりでかめのそれにしか意識が向いてなかった。
いまだに高円寺の阿波おどりは行くしさ、歳を重ねると行動範囲が狭まるとか出不精になるとかそういう話でなくて、日本の祭りはいつでもそばにいるって話だ。うまくできてるって話だよ。
だからお祭りの会場に一歩踏み入れたときに「やっぱりお祭りっていいね」、家に帰りゃ「楽しかったね」などと口走っちゃうんだよ。