なんだ、ただの復讐劇じゃないか。
案外好き勝手やってるじゃないか。
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/06/29
- メディア: DVD
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トレーラーを観るかぎり、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングのお涙ちょうだいモノだと考える人がほとんどだと思うのです。
たしかに2人の演技はたいしたものです。クリストファー・ウォーケン、ミッキー・ローク好きおよび脇役好きのあたしもそれは認めます。
でもね、こういう予告編、そして邦題の付け方はよくない。非常によくない。勘違いする人が増えるという理由でよくない。
その勘違いした人たちが「思ってたよりよかった」っつって劇場を後にしたのではないかと、そんな作品です。
あらすじ──Amazonより
ジョン・クリーシーは生きる希望を失っていた。
16年間、米軍で対テロ活動という名の暗殺にあけくれた彼は、人を愛することができなくなり、なんのために生きているのかさえわからなくなってしまったのだった。
たった9歳の少女ピタが、そんな彼の閉ざした心に隠された悲しみと優しさをひと目で見抜き、一点の曇りもない信頼を寄せる。
誘拐が多発しているメキシコシティで、クリーシーはピタのボディガードとして彼女の父親に雇われた。
クリーシーがピタとの交流の中で生きる希望を取り戻し、まさに彼女から新しい命をもらったときピタが誘拐されてしまう。
自分の命よりも大切なものを奪われたクリーシーは復讐を誓う。しかし、それは単純な誘拐事件などではなかった。
巨大な犯罪組織と予想もしなかった真相がクリーシーを待ち受けていた……。
とにかく慌ただしいのです。それが監督トニー・スコットの特徴だと言われてしまえばそれまでですが、とにかくシャレっ気全開な監督です。
セリフをテキストにして画面にのっける。のっけまくる。過去&未来の映像を断片的に挿入する。つまりはカットがヒジョーに細かい。それが多い。
疲れる人は疲れると思います。実際疲れます。
でもね、ラストは案外いい。ダコタ嫌いのおれでも、案外いい。
惜しむらくは細かいご都合主義的なストーリーです。デンゼルが悪人の指を何本切り落とそうがいいけどさ、ラスト30分、それまでの登場人物全員がないがしろでしょう。とりあえずダコタを生きてたことにした的な。
「おまえ絶対バッドエンドver.も撮ってたろ」って、観てるこっちに気づかせんじゃねーよって作品です。なんて言い切ろうとしたら原作ある作品なのね。そっちではラストどうなんだろう。
ま、関係ないけど。