221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 BJの話

御用だ御用だ

ホンスミ先生のおかげで(せいで)、アタマの中で黒男がカレーライスとコーヒーたのんでるんですけどどうしましょうか。
まずはそいつを治してもらいましょうか。


そうです。ブラック・ジャックです。高報酬で手術を請け負う無免許医です。しーうーのあらまんちゅです。
もうね、おれのね、成長の一端を担った存在であるのはまちがいないのです。
秋田書店版、全部持ってたんだけどなあ。8巻から9巻ぐらいからカテゴリーが「恐怖コミックス」から「ヒューマンコミックス」に変わったんだよなあ。
あっちょんぶりけ。


そんなブラック・ジャックに“幻の回”があるのをご存じでしょうかね。けっこう有名な話ですがね。
チャンピオンの連載には掲載されたけど、ネタがネタだったもんで各方面からぶったたかれ、単行本に収録されることなく時がすぎていったと、まあそんな感じです。


そのひとつがこちら『快楽の座』。




鬼頭教授はBJに恐るべき実験を見せる。それは動物の脳に超小型装置(スチモシーバー)を装着し、行動を制御するというものだ。
教授はそれを精神病患者の治療に応用するつもりらしい。BJはこの実験の危険性を訴えるが、教授はまったく意に介さない。
さっそくひとりの患者にこの治療を試みた。それは数年間笑うことを忘れ、トカゲだけが友達の内気な少年三郎である。
装置を始動させると三郎は笑い顔を見せ、母親は大いに喜んだ。母親は手術後にも関わらずベットでも勉強をさせるような超教育ママだが、そんな時でも三郎は笑ったままであった。
あるとき病室を訪れた教授が、治療の成功に酔いしれている最中、三郎に背中からナイフで刺されてしまう。
三郎は病院を脱走し、自宅の母親にも危害を加えようとするが、間一髪でBJが鎮痛剤を注射。手術でスチモシーバーを取り除く。
その後、三郎は元の笑わない少年に戻ってしまうが、BJは母親に処方箋の紙を渡す。その額、3千万円。
そこには──
1.三郎くんにこんごぜったい勉強をおしつけない
2.三郎くんを1日中子供部屋の中へとじこめない
3.三郎くんにすきなしゅみをさせる
4.三郎くんの将来についてむりじいさせない
と記されていた。

参考:<こちらのブログ>


こうしたアタマの中をいじくる系のお話の他にも、差別系、被爆系、精神系の回は取り扱い注意で、お蔵入りしたのがけっこうあるとか。


それはともかく、<ブラック・ジャックの名セリフを語るスレ >を読んでいると、ほとんどのシーンが浮かんでくるのです。
大人買いすべきなのは確実なのです。そのタイミングをはかっているのです。
サンタさんにおねだりするかー。
30過ぎてマンガをおねだりかー。