ああ、またひとつすっからかん映画を横目で流し目してしまった。こないだの週末地上波でやってたのだ。
ウィル・スミスってどれ観てもおなじよね。
演者にとってそれっていいことなのかしらね。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/04/24
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (144件) を見る
予防不能、治療不能のウイルスによって汚染された地球。
なぜか免疫があった軍所属の科学者ネビル(ウィル・スミス)は、荒廃したニューヨークで---あるいは世界で---ただ一人の生存者となった。
必死に他の生存者を捜すネビルだったが、生存していたのはヒトではなかった。ウイルスによって変異したミュータントたちが闇に潜み、ネビルを監視していたのだ。
ネビルが致命的なミスを犯すのを待ち続けるミュータントたち。
過酷な状況の中、ネビルを支えているのはただひとつの希望。それは免疫のある自分の血液からウイルスを根絶する薬を作り出すこと。
迫り来るミュータントとタイムリミット。地球最後の男に希望はあるのか?
以下ネタバレです。もろです。
一般公開版はですね、ラストにウィル・スミスが自爆するんです。
手榴弾でもってここでいうところのミュータント(ダークシーカー)のボス(的なやつ)と相打ちするんです。
ようやくできた血清は、途中で出会ったお姉ちゃんに託して。
それがこれです。
ところがこの終わり方はですね、公開前に急きょ差し替えられたver.なんですね。
もともとのはですね、こちらなんですね。
要はネビルっつーのは、新世界の新たな住民たるダークシーカーを改造する悪いやつ、なんです。
ネビルからすると、「血清ができたからみんな元通り(人間に)もどれるぞー」って説得するのですが、彼らからしてみれば「バカヤロウ」と。なにひとの身体いじくってんだと。つーかそこに寝てんのオレの女だぞと。
知能や仲間意識といったものが芽生えていることを、ネビルは気づいていないのです。気づいているかもしれないけれど、ひとり生き残っているという状況下で、あまりに残酷な現実を認めたくないのです。
だけれども、オリジナルのラストで、どうやらおれが生き残っているこの世界では“人間が”異端の存在であるということに気づき、被験体をボスに返したネビルのひとことが秀逸。
「I'm sorry」って! 「ごめん」って!
続編も作られているだか? だったらオリジナル版のがよっぽどやりやすかったろうに。
ああ、続編のほうを昔の話にすればいいのか。世界が崩壊する前の話。
それってきっとダークシーカーが出てきようもないし、ただのヒューマンドラマになりさがりはしないか。
まあいいか。