221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 『Taken』

そうなんだよね。これ実はフランス映画なんだよね。
だからなにって話じゃないのですが、フランス語だのアルバニア語だのが飛び交うだけでなくパリがもつ独特の色味というか。
ロケ地知らないしパリ行ったことないけど。

あらすじ──

18歳のアメリカ人少女キムが、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐された。
偶然にもその事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父親ブライアンは、命よりも大切な娘を襲った悪夢のような出来事に、ずたずたに胸を引き裂かれる思いを味わう。
しかし、政府の元工作員として幾多の修羅場を潜り抜けてきた彼は、冷静さを失ってはいなかった。
追跡可能なタイムリミットは96時間! 異国の極悪犯罪組織に娘を奪われた父親は、自らの手で奪還すべく迷わず闇の世界へ飛び込んでいった!


早い話、ストーリーは「さらわれた娘を取り戻す」。以上です。
リュック・ベッソン製作っつったってねー。まぁこういうのでいいのね。
なにがびっくりってね、タイトルの96時間とは、誘拐されて無事に人質が戻ってくるタイムリミットらしいんだけど、本作においてはまったく意味がないね。一応会話には出てくるけどね。
びっくりした次点はね、娘役の彼女が見事に大根でびっくりしたね。
マギー・グレイスなるその名前を検索したら納得でスー。あれだ。どっかで見たなとおもったらあれだ。『LOST』のシャノンだ。
ブーンの妹ですよ。サイードと一時期付き合って、なんとかって女に撃ち殺される彼女ですよ。
そんときのヘッポコっぷりを覚えていたからこそのフラッシュバックだとおもいます。ヘンに納得。
主役のリーアム・ニーソンは好きなので、彼がアクションをやると聞いて興味深かったけれど、動き、ボコリ、沈め方はまさしくスティーブン・セガールです。『沈黙のエッフェル塔』的な。
娘がさらわれるシーンはよかったですねー。結論を先に言うのは素敵な演出だな。
「いいか、よく聞け。いまからお前はさらわれる」なんつーこと娘に言うかーってのを言い切るのがタダモンじゃねえと、雰囲気あります。
要は日曜洋画劇場にぴったりの作品です。