あたしゃ怖いの大嫌い。
映画だろうが遊園地だろうが、怖がるために金を払うだなんて正気の沙汰とはおもえません。
たとえそれが気になるあの娘の気をひくためだとしてもです。暗闇で偶発的に手をつなぐことになったとしてもです。
てな具合にこちらの『ミスト』。
スティーブン・キング原作ですよ。御大ですよ。大御所ですよ、見事なまでにそっちの世界の、ですよ。
2007年公開作品。監督のフランク・ダラボンとは『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』で組んでますね。
原作とラストを変えても怒られない、むしろ褒められる、つまりは認められている監督さんです。
ラスト10分だか15分でどん底に突き落とされるってなウワサは聞いてました。
怖いの嫌いなあたしは、そこまで無事にたどりつけるかどうかが問題でした。
結果、大アリです。オオアリクイです。
「スターシップトゥルーパーズか!」とツッコミたくなる局面も多々ありましたがなかなかよかった。そんなに怖くなかったし。
それがーいちばんだいじー。
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7月19日の夜、メイン州西部の全域が、未曾有の激しい雷雨にみまわれた。
嵐に脅える住民たち。だが、その後に襲ってきた“霧”こそが、真の恐怖だったのだ。その霧は街を覆いつくし、人々を閉じ込めてしまう。
時を同じく、デイヴィッドとビリーの父子は食料を買出しに行ったスーパー・マーケットで“霧”に閉じ込められてしまう。
他の買い物客が建物の外に出ようとすると、次々に霧の中の何者かに襲われていく。
立ち往生を強いられる中、母の待つ家に帰ろうとビリー少年に哀願されるデイヴィッド。
そしてある決意を固めて絶望的な状況の中、父子での決死の脱出を図る二人の前についに姿を現す“霧”の正体とは? 人間は見たことのない恐怖の前にどのような選択をするのか。
そして奇怪な霧に閉じ込められた人々の運命は?
てなお話です。ええ、そうですよ。
霧がね、怖いんですよ。
映画は夜中もしくはメシドキにと決めております。
やわらかめなやつ(最近よく観てるアニメーションとか)はメシドキに家内と豆子と。どう考えてもおまいさん興味ないよな、ってやつは夜中にひとりで、です。
っつーことで『ミスト』はもちろん後者。
そこで角ハイをすすりながら夜中にすすり泣き観ていたわけですが、
かなり冒頭から「眠れないのである」と起きてきた家内もいっしょに観ることに。
結果、彼女は、観たことを後悔していました。
霧もさることながら、ラストの後味が悪すぎだから。
たしかにそーとーきてます。オチがね、それはやりすぎかって。
でもね、ぼくは全然アリですね。まったくもって胸のむかむかはないですよ。こどもを持つ親の立場からしても、です。
「自分だったらどうするか」なんてことを考えさせもしないのは、立派に映画の力であるとおもうよ。
“女教祖”の演技が素晴らしかったね。もーホントにトんでた。
スーパーに居残りつつも●●された女教祖と、外に出ながら●●した主人公の対比がまたいいですわ。考えさせられる。
良作かと。