その日おれは外出しなかったので
テレビ、ラジオ、インターネット
さまざまな媒体から流れてくるさまざまな情報を
できるだけ多く観聴きするようにしていました。
トラックが田んぼを逃げまわる姿に開いた口がふさがらず
濁流が襲いかかるその瞬間に画面が切り替わる、といった場面を何度か目にしました。
被害の度合いと範囲がざんざん拡がり
現地からの映像が増えたころから
デマも真実も含めたいろいろな情報が一気に飛び交い始めました。
NHKを流すテレビ画面を撮影した動画を、広島県の中学生がUST上にアップ。
その行為を事実上NHK側が認めたのを皮切りに
TBS、NHKが“公式に”UST放送を始めました。翌日にはほぼ全局が。
これは実は、すごいこと。
デマでいうと
「サーバールームに閉じ込められた。助けてくれ」ってのがまず飛んだ。
死ねとまでは言わないが、おまえみたいなやつは知らないひとたちにボコボコにされていい。
昨日かなりの広範囲に飛んだ「石油コンビナートからの雨は有害物質が含まれているから」ってのは、おそらく“善意の表れがどこからか”のパターン。もしくは確信犯。後者だったらぶんなぐる。
★<ネット上でのデマまとめ>
上記のリンクはぜひともご一読を。
自分が知った情報をひとりでも多くのひとに伝えたいのであれば、クリックするのをちょっとだけ待たないといけない。考えなくちゃいけない。
一瞬でも早く伝えることよりも
ひとりでも多くに“正しい”情報を伝えることのほうがよっぽど価値がある。
そして、なにが正しくなにが正しくないかは
だいたいのところおれたちはわからないとおもっていたほうがいい。なぜならその場にいないからだ。
少なくとも【拡散希望】を流行語にするのだけはやめようよ、ってことが言いたいです。ここに関してだけは、声を大にして言いたい。
ただの義憤を無理にでも抑える姿勢も、ところどころで見かけるようになりました。
どれがデマでどれが真実かをみんなが考え始めた。
これはひとつボタンをかけちがえると、すべての情報において“疑心暗鬼”になりうるってこと。ただ、ことがことだけに、かけちがいがとても少ない。
★<提案:関東在住の人の12日、13日の過ごし方>
いいじゃないか。
「できること/やらないほうがよいこと」を冷静に考えて、作戦に取り組めばいいじゃないか。
ちなみに“ヤシマ作戦”の由来は──
ヤシマ作戦とは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、長距離射撃に日本中の電力が必要ということで、日本中を停電させて電力を集め、実行された作戦のこと。
必要な所に電力を送るというための節電に似ているということで話が拡がり、ツイッターでは「yashima」などのハッシュタグも作られ、大勢が節電に関して協力をした。
てな具合です。
<ツイッター上で井上雄彦氏が笑顔の絵を描き続けている>のをご存知であれば幸いです。
あと<心に残ったツイート集>。号泣したのは夜中だったからだ。正直目が腫れた。
ホントは津波の広がるスピードだの福島第一原発爆発の瞬間だの、そんな動画をあげようとおもったけどやめた。
「で?」って話になるからやめた。
おれの大切な友達の親父さんやお兄さんが、まだ連絡とれていません。
涙を流して無事が確認できるのであればいくらでも泣きます。
祈りを捧げて家に帰ってくるならいくらでもひざまずきます。
おれ、今回の被災地が元気になったら遊びにいくんだ。
牛タン食いまくって、わんこそばおかわりしまくって、きりたんぽもりんごもずんだ餅も食い倒す。
そうすることにする。