『The Hidden Fortress』

毎度おなじみクロサワ先生のお時間がやってまいりました。今日は『隠し砦の三悪人』。1958年公開でございます。

この映画タイトルを聞くと、まず確実に『スター・ウォーズ』が会話に出てくる。
プロット構成、画作り、太平＆又七＝R2-D2＆C-3PO……。同様に雪姫はレイア姫、六郎太はオビ・ワンかしらね。
オープニング──
●太平＆又七

●R2-D2＆C-3PO

こんな感じです。
ちなみに雪姫を演じた上原美佐さん。今作がデビュー作でして、その後2年ほどで女優を引退したそうな。
たしかに演技は、というよりセリフが言えてない。凛々しいがとり方によっては表情がないとも言える。まあぶっちゃけダイコンです。

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でもいいんです。詰まってますから。冒険、尊敬、権威畏怖、そしてやっぱり「裏切り御免」。
良くも悪くも良くも日本人好みです。＜当時の予告編＞をどうぞ。

ちなみにちなみに2008年には松潤主演でリメイクもされております。
たしかに太平と又七が主人公だと言えなくもない。松潤＆宮川大輔が演じたふたり。
つーか役名自体変わってるけどさ──ってそれはまじでどうなんだ。

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太平と又七はとにかくもう強欲で臆病で虚勢を張っていて女に目がなくてすぐに弱音を吐き涙する。
弱きをくじき強きをたすける、とにかくもうダメな2人組なんです。それが人間くさく、魅力的でもある、のに。

いまこうして両作をくらべると、リメイク版はどんだけの糞映画なのかということがよくわかりました。＜予告編＞でも観てみればいいんじゃない。
ぼく、監督の樋口真嗣氏にインタビューしたことがありますのです。
なぜそのときに、ネホリーナハホリーナ訊いておかなかったか、非常に悔やんでいるところなのです。