221kgの海と空

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 【感想】『借りぐらしのアリエッティ』

屋根裏暮らしもアリエルッティ

まずは好き勝手に『借りぐらしのアリエッティ』の感想を羅列させていただきます。

  • キャラ一人ひとり激弱。特に男性陣。
  • ところどころホラー映画。
  • 水滴の使い方がうまい。
  • 音楽はよかった。
  • お話はひどかった。肝心の。
  • 小人世界のスケール感が後半グダグダ。
  • AKIRA』の鉄雄がやたら思い浮かぶ。
  • お手伝いさんのやる気の源は?
  • いきなり猫と仲良くなるな。
  • スピラーは完全にジムシィだ。
  • 終わり方が唐突。

一番興味深かったのがオーラスのスタッフクレジットってどういうことでしょ。
オープニングの時点で「あら? 主要スタッフの名前、早くも並べちゃってるじゃない」って。
そしてエンドロール。ただひたすら五十音順に名前を並べていっただけのそれにはどのような意図があったのかしら。
“美術:●●、●●”“スチール:●●”じゃなくて、「伊藤 上田 遠藤 太田」ってこと。
ダレがナニを担当したのか知りたいひともいるだろうに。
謎です。


映画内で唯一および究極の悪人として描かれるお手伝いさん。
このばあさん、とりあえずまあトンデモ系の活躍をしてくれるんですが、ジブリ作品にこーゆーひと必要か? とても違和感があったよ、ぼくは。
登場させるならさせるで、メイン舞台である“家の中のひと”に任せないほうがよかったのでは?
屋敷の立ち退きをせまる役人とか、それこそネズミ駆除の業者とか。
そっちのが自然だとおもうが。


ここまで書いたところで見つけた<こちらの方のご意見>に賛成。超賛成。
特に外から鍵をかけられたところ、激しく同意だぁ。感情ゼロの顔して「えー」ってなりそだったもの。


つーかさー、スピラーがコオロギの足を見せて「うまいぞ」ってとこでドン引きしてんじゃん、アリエ一家。
完全に“都会暮らしのアリエッティ”ですよ。ぬくぬく育ちでなにが借り物だって。返す気ねえだろ、おまいさん方。


トトロを観て「“まっくろくろすけ”に会えたらすてきだな」ってこころ、たしかにあった。生まれた。いまこの歳になって観返しても、ある、生まれる。
アリエッティを観て「床下に小人が住んでるかも」はないなあ。まったくないなあ。いまのいまがマンション暮らしとか関係ないはずだなあ。
だからもったいないと感じちゃうのです。がんばりゃもうちょいできたはず。
残念。