221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 うちはアリ派です

みんな山が大好きだった

みんな山が大好きだった

前にも言ったかもですが、うちは山が好きです。
海も好きですが山も好きです。ごはんもパンも好きってのといっしょです。
特に稜線が好きです。車窓から眺める山々の重なり具合がたまらなく好きです。奥行きを感じるあの光景が好きです。
とはいえ映画『アバター』には興味ないです。映像はともかく話がとてもツマラナイらしいので。「なにをトツゼン?」と思った方、奥行きつながりですがなにか。
閑話休題。これはアルピニストに関するノンフィクションです。
とりあげられた中のひとりにモーリス・ウィルソンという男がいる。
登山経験がなく、エベレストに登ろうとし、飛行機を使って山の中腹に不時着および登頂を目指した男がいる。行方不明になったのは1934年の話。
エドモンド・ヒラリーシェルパのテンジンが人類初登頂を果たしたのは1953年のことだ。ちなみにウィルソンの遺体を発見したのはたしかテンジン。そのときのアタックではないが。
なにを言いたいかって、山は人を魅了するにじゅうぶんすぎるほどの力があるのだ。理由はいらない。そこに山があるという事実が、人を行動にかきたてる立派な理由となるのだ。
器具も技術も進化して、人の手に堕ちていない山が絶滅し、無酸素、冬期、単独などのハンディキャップ戦となっている登山。
ちなみにエベレストの登山料は約250万円。成功・失敗を問わず、一度払ったら返却は不可だという。
人間の小ささと自然の大きさ、人間の可能性と自然が自然たる所以を知るには、きっと山がいいんだろう。海もいいが、ごはんもパンもいいんだろう。