- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1997/05
- メディア: 単行本
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いや、作るまでじゃない。作って作って引っ越して、飲んで飲んで会社を辞めてという過程を追った実録だ。実録だから実名なのだ。
これらの動詞の羅列には互換性も時間軸もないけれど、おおまかにいえばだいたいあってる。つまり好きなことはだいたいでいいんだとおもう。
うちは仕事というものを一生していたい。
これはキレイごとでなく、なにを仕事とするかは本人が決めることだからだ。
切手の山に埋もれたいならそれを仕事にすればいい。
昔ながらの裸電球に異常なまでの愛を感じるならそれで身を立てればいい。
本を読む時間が足りないから会社を辞めました。そんで雑誌作りました。
いいじゃないか。規模が大きくなるにつれて、当初思い描いていた完璧とズレが出てきたっていいじゃないか。たしかこの世に完璧はないのだから。
「どぉーんとやったりましょうよ」って気に、ひさしぶりになっている。どこかヘンなひとは魅力的だからな。
無理してヘンでいる必要はなく、他人に言われて初めて気づくおよびその次のセリフが「まあいいか」ぐらいの人間でありたいとおもっている。