221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 恐怖の豆腐

アイズ (新潮文庫)

アイズ (新潮文庫)

さすが鈴木光司、と言いたいところだがそんなに怖くない。怖さを求める人間じゃないあたしはホッと胸をなでおろしているのですが。
不思議ちゃんなお話が並ぶ短編集。そしてなにより『仄暗い水の底から』を書くきっかけとなった出来事を紹介しているあとがきが一番怖いってどういうことよ。ずるいよ。
なんにせよ、一番の恐怖の存在は人間だということをちゃんと知っている人だと思うのです。だから怖いのが書けるんです。
きっと。