221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 時事馬場考

パトンビーチは年上天国

池袋で降りて事務所へ向かうとき、だいたいの場合オレは駅前の三越の地下を潜っていく。
毎回思う。うろうろしてるジジババはどこから来たんだろう。“池袋の三越”である理由が彼らにはあるんだろうか。
東武線ゾイとか西武線ゾイに住んでるってんならわかるよ。大宮とか大塚からもしかり。
でもさ、こんだけいるとさ、横浜からとか船橋から来たみたいな人もいそうな気がしてくるんだもの。
ま、いいんですがね。目の前で急に方向転換されたってイラっとしませんよ、全然。
***
オレには嫌いなものがいくつかある。何回も言ってる気がするが。
たとえば電車の扉が開いた瞬間、あっちキョロキョロこっちキョロキョロで、空いている席を探す人。醜い。そんなに座りたかったら始発駅まで一度戻って席を確保してきなさい。
そして“あたし座りたいんですけどオーラ”を出しまくって、人の眼前にそびえ立つ方々。
残念ながらあたしゃ勘がいいので伝わってくるのだ、あなた方の波動が。
お年寄りには席を譲りなさいと教えられてからかなりの年月が経ちますが、あなた方はお年寄りじゃあない。ただの醜い人だ。
なんていう毒を吐いてもさ、どーしても疲れてたり、どーしても痛いところがあって、どーしても腰をおろしたいときもある。オラにも経験がある。
人にはそれぞれの事情ってもんがある。そしてそれは他の人には見えづらいものだから、だからもう言わない。
年上は無条件で尊敬すべし。なぜなら自分よりも長く生きているからだ。まずはそこからだ。