221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 視線恐怖

ケータイ (角川ホラー文庫)

ケータイ (角川ホラー文庫)

人がケータイを使うんでなく、ケータイが人を利用する世の中になっちまったと。ま、結局は怨念とか霊魂とか摩訶不思議で落ち着いちまうんですが。
着眼点はよかったと思うがね、いかんせん現実感がないのま。小説だからといえばそれまでなんだけど、毎日毎日左耳に押し当ててる携帯というツールにしてもだ。
犯人の予想とかにゃ興味ない。どんでんがえしだったら申し分ない。でもさ、憑依にすべてを託すのは強引だぜ。上梓が99年であることを考えるといたしかなくなくもなくもない。
午後に外出したときに読み始めて、その夜帰る前に読み終えました。そんなリズムだけは高評価。