- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/12
- メディア: 文庫
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細かい生物用語はすっとばしつつ、お話を読み解くのに注力しましたが、普段触れない世界だからって理由だけでなく、なかなかの読み応えが増殖です。プレパラートにて。
それまでイカレ気味だったダンナ(主人公)が、ミトコンドリアに犯されてから急に正義(ほぼエゴ)に目覚める。
「人類を救うんだーい、わーい」ってモードに入るんだけどさ、そんなドタバタが少々滑稽に感じられたよ。
いままで顕微鏡の中ばっかり覗いてた人間が新生物と戦おうなんて、なかなかどうして勝算ゼロ。
でもね、救ったね。やつは人類を救ったよ。
愛で。父性で。