221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 朧月夜に啼く禽は

幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)

幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)

マキシマムと同じくkwg家から強奪した読み物ですが、5部作の第一巻からかなり重いっす。ヘビー級っす。
目を背けずに直視すべき事柄がそこに多く存在する。それゆえ読後の不快感はまったくと言っていいほどない。ま、これからどうなるかわからんがね。。。
子殺し、親殺し。家族内で殺人が起きるだなんて、身近な世界(自分にとっての“普通”)では起こりようがないと思ってるが、ありえないことではない。だって人だからね。突然気が狂うか爆発するかわからんぜ。
ゆえに「人のせいにするな、全部自分のせいだ」と考えられれば気持ちが楽になる。
でもオレは後半部分に“少なくとも半分は”という逃げ道を作っている。
そしてそれはずるい考えではないと信じている。