221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 りヴぃどー

白秋 (講談社文庫)

白秋 (講談社文庫)

最初の30ページぐらい、読んでてすんげーつらかった。
「こりゃ無理かな」と思って違う本を読んだの。んでももう一回がんばってみたの。そしたらなかなかだったのね。珍しい。
鎌倉って独自のイメージを持ってる街だと思う。
数回しか訪れたことがないのでなんとも言えないのがもどかしいが、閑静だの風流だの情緒だのって表現されがち、な気がする。
そんな鎌倉を舞台にしたこのお話。
たしかに静けさに満ち、一見美をさりげなく表しているように感じるが、実はかなりダーク。
人のエゴを恋や病や死によって浮き彫りにしているお話、に思える。