海が酒だったら禁酒する

あるいは酒でいっぱいの海 (集英社文庫)

いち時期の推理モノブーム（自分の中で）が過ぎ去ったあと、この一派を読みしだいております。ええ221が筒井を。
どこからどう切っても康隆臭。ちょいといい話があったり、宇宙をさまよったり、心の中を句読点なし改行なしで見開き2ページ書き連ねたり。
初期作品として読んでみるべきなんだろうが（表紙や解説にもそう書いてあるし）、なんともそういう“創作時期の違い”はまだわからん。
バカで面白い、でも鋭利な刃物、という魅力です。