
- 作者: 豊田有恒
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1980/05
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
要は大本営移転計画地だったところ(現代)から、その建設現場(終戦直前)へのトンネルがつながってしまったと。
んで、現代の自衛隊が近代兵器を太平洋戦争に介入して歴史改変をやっちまうと。
ポツダム宣言もなく、当然原爆も落ちない。
結局、当初向こうに紛れ込んでしまった民間人(主人公)が3、4人いて、トンネルがふさがる話を聞き、慌てて戦地から帰ってトンネルをくぐったら、そこは軍国主義化された未来の日本だった、と。
最初にも書いた通り、89式小銃だか74式戦車だか回天だか紫電改だか、ブツの細かい設定が多くて、人がうすっぺらいんだわ。それにつられて、読後に考えさせることがないんだわな。
とはいえSFの御大ですし、また機会があれば古本屋で。康隆候のお仲間ですしね。