221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 映画は生き方のひとつ

間違いなく松竹だと思われるS映画会社の助監督が主人公。
みんな仮名になっているが、著者は松竹のジョカンだし大船撮影所がどーのっていってるし。大船はこないだなくなってしまったけど。
いわゆる“映画の古きよき時代”の後が舞台。そんな昔の話じゃないはずなんだよね。宮沢りえっぽい名前の女優さんも出てくるもの。
映画人の生き方を知ることができ、企業としての映画会社の腐敗を垣間見ることができます。もちろん物語としてね。ま、限りなくノンフィクションのはずだが。
いま新卒って採ってるのかこの業界? デスクワークでなく撮影部隊としてね。そしてどーすりゃいい映画が生まれるのかしら?
シナリオを映画人が書こうとしなくなったから現場が弱くなってしまったんだろう。いたしかたないところなのかもしれんが、気概だけはなくさずにいてほしい。