221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 生存説≒義経伝説

植村直己の冒険 (朝日文庫)

植村直己の冒険 (朝日文庫)

冒険の定義とは「生命の危険」と共に「主体性」があること。つまり赤紙による戦場への徴収には前者があっても後者はないため冒険とはよばない。
植村直己の遺したものはいまの日本に活きているかしら。
オレは活きていると思うな。なんていうんだろう。内にこもらず外に出る。これを価値ある行動として多くの人に認めさせたのは植村直己ほかのいわゆる冒険家たちではないかと。
もちろんそれを良しとするわけでなく、選択肢を身体で示したということ。
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面白かったです。一躍有名人にした“北極点犬ぞり単独到達”。これには電通が大きくからみ、その後の冒険にも少なからずの影響を及ぼしたという。
こんなところでDの名を見るとはっ。さすがD。
ちなみに編者のひとり本多勝一本多勝一 - Wikipediaを読むとわかるとおり、なかなかの人物。いや、物議を醸し出すという意味でね。
ライトだレフトだで騒ぐつもりは毛頭ないが、“ド左”のご様子。さすが朝日。
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なお、植村氏のグリーンランド縦断に関する文章にあった名前「ナンセン」。くぷぷ。お前がいたぞ、espーー!!!
ちなみに彼は“横断”をした人だ。くぷぷ、ナンセン……。