血のはなし

アニマル・ロジック (新潮文庫)

最初はなんのことかと思ったのよ。自分の体内のなんかが、テレパシーみたいなので人を殺しちゃうんですもの。
人種差別が根幹にあって、、、と読んでいったらただの文化理解の齟齬ではないのだ。血だ、血。結局、血なのよ。
ヤスミンっていう主人公の名前、珍しいなあと思いながらの中盤でふと気づく。Jasminだ！
“J”をワイの発音で読むことあるもんね。ユダヤ系の言葉がそうだった……っけ？　まあ、たぶんジャスミン。ということで「茉莉花」が飲みたいんだ、ジャスミン焼酎だ。
もとい、本当に読み応えがあるよこれは。面白いです。読後にわかる、タイトル秀逸。
どうやら詠美姉さんと花村萬月は浅田次郎が嫌いらしい。解説にて判明。
オレは花村萬月が好きではない。あとのふたりは好きだ。書くものが。