銀杏BOYZはヤバイ。あのエネルギーはなんだ、どっから出てくるんだ?
あいつら自身が元々持ってるものなのか? フェスの参加者がいて、初めて生まれるものなのか? どっちもなんだろね。
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正直なところを言えば、レイクステージでやってる「マボロシ」<公式サイト>を見にいくつもりだった。
でもね、ひと目見たらやばかった。身体全体で掴んで、放してくれませんでしたよ。この人たち。
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「銀杏BOYZ」<公式サイト>
実は、何を隠そうアルバムを聴いたことはない。ケーブルで流れていたPVや、人の話を聞いて興味があった程度。
でもね、ステージに出てきて、アコギでかすれ声の弾き語りが始まり、なんかこいつらヤバイかもと思って、メンバーが揃い、ゆるいMCが終わった瞬間、どーんですよ、どーんっ!!
ギターもドラムもベースも、もちろんVoの峯田も飛ぶわ、跳ねるは、床を這いずり回るは、もう大騒ぎ。こいつ骨折してたんじゃないの? チン中村なんて鉄骨よじ登っちゃってるし。まだ二曲目だぜ?
曲の最後でやってくれたよ、ベルトに手をかけたと思ったら一気にパンツごと足首まで引き下げて、もしゃもしゃっと、そして黒々っとした局部を出して絶叫。口には見慣れた唾のかたまり。
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「東京」で“彼女と別れた悲しみは永遠に続く”と歌い、寺山修司の詩を朗読。
『かなしくなったときは 海を見にゆく 古本屋のかえりも 海を見にゆく あなたが病気なら 海を見にゆく こころ貧しい朝も 海を見にゆく』
そしてラスト、「人間」になだれ込んだ。
青く澄んだ空に向かって叫び、その瞬間、峯田の声しか存在しなかったあの空間。
「戦争反対、戦争反対……とりあえず 戦争反対って言ってりゃあいいんだろう」と弾き語り、「吐くまで踊る 悪魔と踊る」と、もがき苦しむ人間の姿を自分に重ね、最後の最後は一糸まとわぬ姿で仁王立ち。
45000人の前、そのときステージ上に直立する峯田の姿はあまりにも美しかったですよ、本当に!!
「かっこ悪いことって、なんてかっこいいんだろう」ってのは、誰の言葉だっけか。
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「銀杏すげーよ、峯田すげーよ」と熱病にうなされたかのように、ブツブツつぶやきながら一度シートに戻ろうとしたら、ステージに「浅草キッド」と「猫ひろし」が現れたのであわててUターン。
「ポーツマス、ポーツマス!」「にゃー!!」。最高、猫ひろし。
ネタはやらずに引っ込んでしまったが、どーせだったらパンツぐらい脱いで投げてほしかったな、猫ひろし。
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サンボ、銀杏の余韻だけで、早くも思い出し泣きをしそうになってると、メインステージで「奥田民生」が始まった。
でもなぜかオレが走ったのは……
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「ロケットマン(ふかわりょう)」<公式サイト>
そう。DJブースでふかわが回してるってなもんで、ちょいとのぞくつもりで行ってみたらなかなかどうして。
70、80年代ディスコソングからハイロウズ、サザン。はたまたシャンプーやらhitomiまで幅広かったね。いい感じで暴れてみたが、客をノらすのが下手っぴだわ、ふかわ。
なんかイメージ通りの彼でひと安心。
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蛇足だが、そのころ民生のステージにはゲストとして木村カエラが登場したそうな!
前線で張っていたsakに聞いたところによると、「挨拶もしないし、歌詞も間違えるし、なんかカエラにはがっかりさせられた」とのこと。
何も言うまい。
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よーし、次は今後のために見ておきたかったアジカンだ。
曲の途中でメガネが割れたんだぜ、ごっち。 (7/Aug/2005)