高橋源一郎 『ペンギン村に陽は落ちて』
高橋源一郎ってこういう不条理ものを書く人だったんだ。江川とじゃれてる、ただの競馬評論家かと思った。
序章で「子どもの宿題を手伝うお父さん像」を見せて、“小説を書く”というその宿題の中身を見てみれば、学校で先生に心配されちゃうのが目に見える内容。
せめて終章だったり、エピローグを設け、子どもとお父さんのやりとりをもう一回登場させてほしかった。
キン肉マンとかアラレちゃんとかケンシロウが出てくるだけに、うちらよりちょい上の世代が読めば、また違った感情移入ができるのかもしれないな。
ちなみに高橋源一郎は、ぼくの家の隣駅に住んでいる。だからどうした石神井公園。