221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

葛藤男

俺はその夜多くのことを学んだ (幻冬舎文庫)三谷幸喜(著),唐仁原教久(絵)『俺はその夜多くのことを学んだ』
askにレンタル中。5分で読める短編小説+イラスト。
なんとかデートにこぎつけた女の子の同僚と映画を観にいった夜、男の子は葛藤します。電話をしたい、電話をしたい、電話をしたい、と。
でもつながらない。夜中の2時になっても彼女の電話は通話中。
「こんな深夜まで電話をしているってことは、だれか他の男と……」
悶々としながらかけ続ける電話。そしてやっとつながる電話。当然彼女はそれまでの電話を切って寝るところ。話が盛り上がろうにも、盛り上がりようがない。
とまあ、せつない男の子の心理描写を滑稽に描く三谷幸喜。少なくとも本人の経験則によるものではないという勝手なイメージ。
こういうシチュエーションで、電話におけるドキドキを味わったことはないですね。しいて言えば、中学校のときに好きだった女の子の家に電話をするとき、うちの家族に悟られないよう、そして相手の親兄弟が出たらどうしよう、のドキドキかなぁ。
いまの時代、そんなワクワクを味わえなくなってるよね。携帯マジックだね。素晴らしいんだけどな、あのムネムネ。