先人には学ぶこと多々
浅田次郎『霞町物語』
やっぱりいいわ、浅田次郎。キュンっとしちゃうもんね、キュンっと。
麻布、六本木近辺を青春時代のねぐらにしていた“僕”。というか、そこ在住なんだけれども。
いいねぇ、60年代っつーんすか? ブルのSSSだとか、エヌコロだとか。いまや旧車、しかし名車と呼ばれるクルマを転がす彼らを羨望の眼差しで見つめてしまうよ、僕は。
そして家族間の描写が本当に美しいね。お爺ちゃんが本当にカッコイイよ。そしてお婆ちゃんの言っていた……、
- 注文をしてからすぐにモノが出てくる寿司屋は信用するな。
- うなぎ屋でモノが出てくるのが遅いと文句を言うなんて、粋な人間のすることじゃあない。
しかと学ばさせていただきました。