221kgの海と空

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自己投影

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)ダニエル・キイス(著),小尾芙佐(訳)『アルジャーノンに花束を
「名前はよく聞いた。なんとなくの内容も知っているが読んだことがない」という一冊。むしろ記憶にインプットされたのは、氷室京介BOOWY解散後に出した、初のソロアルバム『FLOWERS FOR ALGERNON』を兄貴に借りて聴いていたとき、「『アルジャーノンに花束を』っていう小説があって、それに感化されて氷室は曲を作ったんだよ」と教えてもらったのが最初。
それから10年強。ようやっと読みましたよ。深く読みました。一度は読んだ方がいい。ひらがなだらけのところは相当読みづらいけれどね。途中からチャーリィになりきって物語の映像を頭の中に浮かべていた。
そして読後、巻頭の“はじめに”を読みなおしてみると、ダニエル・キイスが「わたしはチャーリィであり、あなたもチャーリィであり…」のようなことを書いていてね。どうやら理想的な読者だったらしい、僕は。